フ ァ イ ナ ル フ ン タ ジ ー T

FINAL FUNTASY T

・標準プレイ時間10分。オフラインでもプレイ可能です。

・コンティニューはバックボタンを使用して下さい。

・作者はファイナルファンタジーをプレイしたことはありません。

プロローグ

時は1666年6月。未だかつて民衆の前に姿を現したことのない国王フンリー6世が、あろうことか浮浪者同然の俺に助けを請うている。だが、顔はよく見えない。

「おい、助けてくれよ。君だけが頼りなんだ。」

「やってもいいけど、1000000ゴールドくれ。」

「首が飛ぶかも知れんというのに、その横柄な口のきき方。気に入った。この仕事には君のその勇気が必要だ。成功したら望み通り1000000ゴールドやろう。支度金は1000ゴールドだ。」

 

「……はっ、」

気が付くと、俺はいつもの道端に横たわっていた。

「…夢か。しかしやけにリアルだったな。ん?」

いつもはからっぽのポケットに手を入れて探ってみると、そこには1000ゴールド紙幣が入っていた。

 

さて、どうする?

王を助ける冒険に出発!

ラッキー!このまま暮らす。

 

 

 

1000ゴールドは10日で使い果たし、また浮浪生活が始まった。

しかし俺にはこれくらいの生活が気楽でいいのだ。

 

次へ

 

 

 

数日後、王の命令で浮浪者狩りが始まった。

 

GAME OVER

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まずは街で装備を充実させよう。

街を北に向かって歩くと、右手に古書屋がある。

さて、どうする?

入る

通過

 

 

 

主人が出てきた。

「いらっしゃい。今日のおすすめはこの2冊だよ。」

どの古書を買う?

袋とじ・秘密の呪文 1000ゴールド

ヘクソシスト 700ゴールド

買わずに店を出る

 

 

 

しばらく行くと、盗賊に出くわした。

「金を出せ!」

さて、どうする?

1000ゴールド渡す

逃げる

 

 

 

「お、物わかりがいいじゃねえか。」

盗賊は金を奪うと、去って行った。また無一文の浮浪生活に逆戻りだ。

 

次へ

 

 

 

「こら、逃がさねえぞ!」

盗賊は刀を振り回して追ってきた。

グサッ!

刀の先が肛門に突き刺さった。何とか必死で逃げ切ったが、俺はそれ以来うんこが出来なくなってしまった。

次へ

 

 

 

「まいどあり!」

早速読んでみると、それはホラー小説で、糞をした者が次々に死んでしまう話だった。

「く、くだらね〜」

しかし、読み終わった直後に、便意をもよおしてきた。

どうする?

近くの草むらで野グソをする

我慢する

 

 

 

ぶりぶりぶりぶり

そこに、草刈りに来た老人が、俺に気付かずに大鎌を振り下ろした。

 

GAME OVER

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数日後、腹をパンパンに膨らませて死んでいる男が発見された。

 

GAME OVER

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「それじゃあこの"袋とじ・秘密の呪文"をもらおうか。」

「まいどあり! 1000ゴールドでさぁ。」

待てよ、1000ゴールドといったら全財産ではないか。

どうする?

買う

値切る

 

 

 

古書を買って店を出ると、突然腹が減ってきた。漂って来るいい匂いのせいだ。

見るとたこ焼き屋の屋台がある。食いたい。しかし金が無い。

「腹が減っちゃあ戦はできぬと言うしな。」

俺はやる気を失ったので、元の浮浪生活に戻ることにした。

次へ

 

 

 

「高け〜よ。まけてくれよ。」

「そんじゃ、出血大サービスの700ゴールドでどうだ。」

どうする?

買う

さらに値切る

 

 

 

「まだ高け〜よ。まけてくれよ。」

「それじゃあ今度はお前が出血するんだな。」

グサッ!

「ぎゃあああああ!」

店主の怒りを買って肛門を刺された俺は、それ以来うんこが出来なくなってしまった。

次へ

 

 

 

古書を買って店を出た。

早速袋とじ部分をあけてみよう、へへへ。

『しゃがめゴマ』

書かれていたのはこれだけだった。…だまされたか?

次へ

 

 

 

突然腹が減ってきた。漂って来るいい匂いのせいだ。見るとたこ焼き屋の屋台が立っている。

「腹が減っちゃあ戦はできぬと言うしな。1つ下さい。」

「おう、100ゴールドじゃ!」

久々の食い物を目の前にし、いてもたってもいられず店の前で食べ始めた。すると、

ガリッ!

どうやら石が入っていたようで、前歯が欠けてしまった。文句を言いたいが、屋台のおっちゃんは恐そうだ。

どうする?

文句を言う

泣き寝入り

 

 

 

おっちゃんが恐そうなので文句を言うのはやめた。だが、店の前で石を吐き出すことも出来ない。たこ焼きと一緒に飲み込むことにした。

 

それ以来、うんこが出なくなった。どうも腸に石が詰まったようだ。

次へ

 

 

 

悪いのは向こうだ。強気に行くことにした。

「おい、石で歯が欠けたぞ、どうしてくれる。」

「も、申し訳ありません!!!」

どうやらおっちゃんは礼儀正しい人だったようで、土下座で謝りはじめた。

「いや、そこまでされなくても…」

「お客様にこんなひどいことをして、本来なら慰謝料を払うべきでしょうが、あいにくお金はありません。その代わりと言っては何ですが、これをお受け取り下さい。昔は私の宝物でしたが、もう必要ありませんので、さささ、どうか。」

そう言って出されたのはドスだった。やっぱり恐い人だったんだ!

どうする?

受け取る

受け取らない

 

 

 

ああ驚いた。屋台を後にして北にしばらく行くと、盗賊に出くわした。

「金を出せ!」

「あと200ゴールドしか無いけど。」

「へ、しみったれてやがる。そんな奴はこうだ!」

グサッ!

肛門を刺された! 盗賊は200ゴールドを奪い、逃げて行った。

「あ、飽きたぜ、このパターンはよぉ。」

以来うんこが出来なくなってしまった。

次へ

 

 

 

屋台を後にし、北にしばらく行くと、盗賊らしき奴に出くわした。しかし、奴は俺の持っているドスを見るやいなや、逃げて行ってしまった。

「本当にこれ持ってていいのかな…」

次へ

 

 

 

 

その様子を見ていた道端の老人が声をかけて来た。

「貴殿の行く先で、きっとこの聖水が必要になるでしょうぞ。200ゴールドで買わんかね。」

どうする?

買う

買わない

 

 

 

「絶対に必要になるんだって。信じなさい。200ゴールドで買わんかね。」

どうする?

買う

買わない

 

 

 

 

「フラグ処理するのが面倒なんだよ! 買えって。買わんと肛門刺すぞ。」

 

買う

 

 

 

 

聖水を買った後、さらに北に進み、ようやくフンリー王が住んでいると噂される城の門の前に来た。門の扉は閉まっている。脇に立て札がある。

『〜Gate of Moonlight(月工の門)〜  呪文を唱えよ』

呪文?どこかで見たような気がするぞ。

呪文は何?

ダップン・ザ・セサミ!

開けゴマ!

しゃがめゴマ!

 

 

 

門が開き始めた。

「やった!」

しかし、50cmぐらい開いたところで静止してしまった。故障か?門の隙間から中を覗こうとした途端、

ブビビビビビビ!

ものすごい音をたてながら、ひどい悪臭のする風が吹き出して来た。

俺はその風でもとの道端まで飛ばされて気を失ってしまった。

次へ

 

 

 

門が開いた。

「やった!」

早速入っていったが、城内はひどい悪臭がする。

5mほど進んだその時、背後で門が閉まる音がした。あわてて呪文を唱えたが、中からでは開かないようだ。

しょうがない、進むしかない。

次ヘ

 

 

 

 

門から10mのところで道が分かれている。まっすぐ行くか、右に曲がるか。

どうする?

まっすぐ

右折

 

 

 

 

ダイチョーキンがあらわれた!

俺の攻撃。ドスを振り回した。ダイチョーキンには効果がなかった。

ダイチョーキンの攻撃。俺の体内に入ってきた。俺はO157に感染した。

俺の攻撃。俺は最後の力を振りしぼった。だが、脱糞しただけだった。

俺は力尽きた。

GAME OVER

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さらに10m進むと、道は右に曲がっている。

右折して10m進むと、泥のようなものが道を完全にふさいでいて進めない。

どうする?

泥を調べる

道を戻る

 

 

 

泥の匂いを嗅いでみると非常にくさい。城内の悪臭はこの泥が原因のようである。固さは工作用の油粘土ぐらい。

どうする?

ドスで削る

道を戻る

 

 

 

ドスで泥を削り取りながらの前進を試みるが、量が多過ぎて埒があかない。

どうする?

聖水をかける

道を戻る

 

 

 

 

聖水のビンには"KANCHO"と記されていた。

泥とその周囲の壁に聖水をかけた途端、城内が大きく揺れ、前方の泥が土石流のようにこちらに迫って来た。

「に、逃げろ!」

さっき来た角を曲がり、一目散に走った。閉まっていた門が徐々に開いているのが見える。よし、出られる!

しかし迫り来る泥の速度は意外に早く、門まであと3mのところで俺は泥に飲み込まれてしまった。

薄れ行く意識の中、俺は昨夜の夢と同じ声を聞いた。

「君ならやってくれると思ってたよ。私、すなわちフンリー6世とは、この城自体なんだ。最近便秘で辛かったが、君のおかげですっきりした。ありがとう…」

 

1666年6月、突然城からあふれ出てきた泥の中から、男の遺体が見つかった。彼はとても満足そうな死に顔をしていたという。彼は王の命令によって、1000000ゴールドかけて立てられた墓に手厚く葬られた。

THE END

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