特許庁へ殴り込み!発明副将軍

No.000021〜000025

No.000021 ('99.2.4) 「自家発熱コート」

大寒波の襲来でようやく冬らしくなってきた。しかし、こう寒いと外に出るのも億劫になる。氷点下ともなると普通のコートでは十分に寒さを防ぐことができず、やはり発熱機構を持ったコートが必要である。発熱とくれば本発明者のお手のものであり、久々に新発明に至った。

左図がその新発明「自家発熱コート」である。一見普通のコートであるが、実は生地に細いチューブがネットワーク状に張り巡らされており、その元は尻の部分のやや太いホースにつながっている。着る時はこのホースを肛門に入れておく。寒さを感じたら普通に脱糞するだけでよい。チューブはかなり細いので、1回の脱糞で糞がコート全体に行き渡り、糞熱によって全身ホカホカとなる。

しかし、コートに雪が付着しているとせっかくの糞熱効果も半減である。そこで活躍するのが前側のホースである。あえて説明は省くが、この機構によって頭上に温水を降らせて雪を融解することができるのである。

コート以外の用途として、ビニール等の透明な素材で作るのも面白い。街を歩きながら突然体を茶色のネットワークで覆ったり頭上から水を降らせたりすれば人目を引くこと請け合いであり、テレビ出演なども十分期待できる。

残念ながらこのコートは一回使用するとチューブ内の糞を除去する方法が無く使い捨てとなってしまうが、本発明の効果はその短所を補って余りあると言えよう。      

                               

No.000022 ('99.4.21) 「Dappun Dappun Revolution」

No.000011の「採点式トイレ くそ自慢」の発明からもわかるように、本発明者はこれまでトイレのアミューズメントパーク化に力を注いで来た。そして今回、満を持して発表するのが、この「Dappun Dappun Revolution」である。過去に類のないこの全くオリジナルな新発明によって、日本中のあらゆるトイレは若者であふれかえり、ゲーセンは廃れて行くに違いない。

「Dappun Dappun Revolution」の概要を右図に示す。本発明は全くのオリジナルであり読者には判りづらいと思うので、少し説明させて頂こう。便器は和式であり、通常より二回りほど小さい。バックには音楽が流れており、リズムに合わせて便器が前後左右に移動する。便器がどの位置にあるかは、正面のディスプレイに矢印で表示される。プレイヤーは表示通りにタイミング良く便器に脱糞する。脱糞のタイミングと位置によって、「BAD!」とか「GREAT!」とかいう判定が表示される。曲が終了した後に総合得点とランク(A〜E)が表示されるが、それはあくまで参考であり、実際は見物人の反応こそ重要である。もちろんプレイ中は誰でも見物できるのだ。

通常のゲームは、下手でも少し恥をかくだけで何らペナルティは課せられないのだが、これは違う。的を外した糞は自分で掃除しなければならないのである。リズム感の無い証である散らかしまくった糞を衆人環視の中きれいに片付けるのは、肉体的にも精神的にも苦痛である。最近の若者はTVゲームの影響からか失敗してもリセットすればいいと思っているふしがあるが、失敗は責任を取らねばならないというごく当たり前のことを判らせるためにも、本発明は有用なのである。     

                                     

No.000023 ('99.7.6) 「携帯便座」

抗菌グッズが売れる昨今の清潔ブームの中、公衆便所の洋式便器に座るのに抵抗を感じる人が増えているという。本発明者に言わせれば、このような病的なまでの潔癖は人類の免疫力を弱めてしまうのだが、それは別の機会に書くとしよう。問題なのはその解決法だ。ある人は便座全体にトイレットペーパーを敷き詰めてから座るという。一部のトイレには便座に敷くための紙が備え付けられている。また、便座拭き用の便座除菌シートなるものも発売されている。さて、ここで賢明な読者諸兄は本発明者が何を言いたいかお判りであろう。そう、これらは明らかに貴重な森林資源のムダ使いなのである。

そこで本発明者は、新発明「携帯便座」の普及を提案する。その名の通り、個々が自分の便座を常に携帯し、いざという時に公衆便所の便座の上に置いて使用するというものである。前記の紙製便座と異なり、一度作れば半永久的に使える地球にやさしい発明なのである。

「携帯便座」は他にも長所が多い。自分の尻に完璧にフィットしたサイズ・形状のマイ便座を作れば、いつでもどこでも快便間違い無しである。また常に正しい姿勢で排便できるので、骨格の歪みや高血圧等が引き起こす病気も格段に減るであろう。もちろん公衆便所に限らず、自宅の便所でも他人の家の便所ても使用できる。

座るとき冷たくない温調機能、脱糞時にメロディが鳴る「脱メロ機能」、外ではやしたてるガキ等を男の声で恫喝する「ひやかし防止機能」等、付加機能をつけるのもよかろう。

また、従来の便座は味も素っ気もないデザインのものが多かったが、「携帯便座」は携帯を前提としたものであるので、ファッショナブルなものとなろう。若者はペインティング等で自己表現色の強いものにするだろうし、OLはブランド品を見せびらかすように持ち歩くだろう。いずれにしても、それらの便座で行う排便は、従来より格段に楽しく、充実したものになるに違いない。     

                                     

No.000024 ('99.11.23) 「便秘解消器具2 ”尻スッポン”」

水洗トイレに必須なのが俗に「スッポン」と呼ばれる器具である。読者も一度はお目にかかったことがあろう。棒の先端にゴムのカップが付いた、トイレの詰まりを解消してくれるあれである。操作は簡単、威力は絶大。この能力をトイレ詰まり解消だけに終わらせるのは実にもったいない。

本発明者は、このスッポンの新たなる用途を見つけるべく、種々検討を行った。詰まると言えばトイレだけでは無い。そう、肛門があるではないか。そこで本発明者はスッポンを尻に当てて実験してみたが、結果は失敗であった。尻の縦の溝部分で隙間が出来るため、吸引力が無いのである。

これを改良し、尻用に限定したものが、この「便秘解消器具2”尻スッポン”」である。左図にその形態を示す。使用法はいまさら説明不要であろう。カップを大きめにし、尻の形に合わせることで、スッポン本来の吸引力を尻でも可能にした。

さて、完璧に見えるこの発明にも、少しだけ欠点がある。一つは一人での使用がやや困難であるため、使用する際に協力者が必要なこと。もう一つは、脱肛の可能性がある人が使用すると恐ろしい事態になるのだ。

                                     

No.000025 ('00.2.28) 「電車でNYO!」

トイレをアミューズメントパーク化する発明が股々完成した。それが、この「電車でNYO!」である。個室型の筐体は、電車の揺れを完全にシミュレート。この過酷な環境の中で、いかに長く、精度良く放尿できるかというゲームである。

ルールは簡単。

・ある区間内(初級は4〜5駅、上級は10〜15駅)で、尿を出したり止めたりしながらし続ける。

・次の駅に停車するまでに所定量の尿(約100ml)を便器に出来なければGAME OVER。何故なら、尿が燃料になるという設定だから。

・電車が止まっている時は放尿してはならない。

・こぼした尿は、停車中に完全に掃除しなければならない。床や便器の縁には水分感知機が設置されており、濡れたまま電車が動きだすと床が抜けてプレイヤーは尿タンクに落下する。

・終点まで行くと、掃除のおばちゃんが入ってきて祝福してくれる(3D映像)。

トイレなので外の見える窓はなく、風景を楽しむことは出来ないが、車内放送と振動パターンから旅の気分を味わってほしい。本発明が世の中に出まわると、実際の電車のトイレも間違いなく大人気になる。JRをはじめ鉄道各社は、すぐにでもトイレの増設を検討した方が良かろう。

No.000026〜000030

No.000015〜000020

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