特許庁へ殴り込み!発明副将軍

No.000011〜000015

No.000011 ('98.2.12) 「採点式トイレ“くそ自慢”」

カラオケの楽しさは何にあるのだろうか。本発明者は、採点機能にあると断言する。本発明者のミスチルは絶品であり、未だかつて90点を切ったことが無い。読者に聴かせるためにサウンドファイルでも置いておこうかと思ったが、音楽著作権が微妙なのでやめておく。

さて、このカラオケの採点機能をトイレに応用したのが、この採点式トイレ「くそ自慢」である。図で便器の内壁から出ている棒は、それぞれ温度、硬さ、成分、色を判定するセンサーである。また他に、重さ、匂い、所要時間、紙の使用量等も併せて判定する。

この「くそ自慢」はただ楽しいだけでなく、何と使用者の健康状態も判定してくれる。例えば温度が高く、水分が多ければ、『風邪のため、腸の働きが不十分です。しばらく安静に』といったアドバイスがプリントアウトされて出て来るのである。

ゲームセンター等の業務用にピッタリで、これを設置した店舗においては利益が倍増することは間違いないだろう。                       

 

No.000012 ('98.2.25) 「スキージャンプ・Y字飛行」

長野五輪ジャンプ団体で日本チームは見事に金メダルに輝いた。まずはおめでとうと言いたい。見てないだろうけど。しかし、まさに薄氷の勝利であった。そこで本発明者は、次回ソルトレーク五輪も確実に金メダルを取れる秘策を発明した。

その前に簡単にジャンプの飛型の歴史をおさらいしよう。昔はスキー板を平行に揃えるのが正しい飛び方であった。ところが、揃えるのが苦手なある選手がV字に開いて飛び、すごい飛距離を出した。これを見て他の選手も真似するようになった。そして結局V字飛行が正式な飛型として認められるようになったのである。

V字飛行で飛距離が出るのは、鉛直方向の空気抵抗が大きいからであろう。ならばもっと抵抗の大きい飛び方はないかと思索した結果、本発明者は、V字よりもY字の方が空気抵抗が大きくなることに気付いた。左図がその飛型「Y字飛行」である。

しっぽの部分は単に空気抵抗を増すだけではない。凧の尾のように飛型を安定させる働きもある。また、着地前に後方に切り離すことで、二段ロケットのような推力が得られ、飛距離を伸ばすこともできる。

本発明の飛型は、外国勢に知られないように極秘練習が必要である。そして次の五輪で初公開するのである。原田選手の「選手全員、それに本発明者の5人で力を合わせて金メダル取ったんだよ」という言葉が、また国民を感動の渦に巻き込むだろう。

しかし、次の次の五輪では外国勢もマスターしてくる。そうするとまた実力勝負に戻る。常勝への道は険しいが、がんばれ、ニッポン!                       

 

No.000013 ('98.3.13) 「カートイレ“モレーヌ”」

ドライバーならば、車を運転中に尿意を催したことが一度はあろう。本発明者は、朝のコーヒーがちょうど通勤途中にたまってくるため、国道の道路脇に駐車して放尿することが多々あった。車内に漏らすよりはましであるが、相当恥ずかしい。そこで発明したのが、この「モレーヌ」である。

尿を道路にたれ流す方式では後続車にわかってしまうし、タンクに溜めたとしても公衆便所や家のトイレに定期的に捨てねばならず、極めて面倒である。本発明者はこの難問を、後述するもう一つの利点を加えてエレガントに解決した。

右図がその方式である。運転席の前からホースが出ており、これに放尿する。尿はホースを通って、ウインドウォッシャー液のタンクに入る。後はワイパーを動かして窓を洗うだけで、誰にも気付かれることなく放尿が完了する。さらにウインドウォッシャー液の補充も兼ねており、まさに一石二鳥である。

本発明は大便には未対応であるが、別ルートでの処理法を鋭意検討中である。乞うご期待。     

                                       

 

No.000014 ('98.5.2) 「デパート用エレベーター」

地球温暖化が懸念される中、消費電力を抑えることが企業としての義務であり、またイメージ向上にもつながる。本発明者はこれまで数々の企業用省エネ発明品を提案してきたが、使用許諾を打診してきた企業は未だ1社もない。地球を愛する一人として、情けない限りである。

さて、本発明も省エネシリーズの一つである。デパートでは、照明、エレベーター、エスカレーター等で膨大な電力を消費しているが、冒頭の理由から、少しでも抑えたいに違いない。本発明者は荷物用のエレベーターを電力を使わずに昇降させる画期的な方法を考案した。

左図が本発明の概要である。滑車の一方にはエレベーターが、もう一方には便タンクが付いている。通常、滑車はロックされている。便が溜まってきたら、1階のエレベーターに荷物を載せ、滑車のロックを解除すれば、便の重みで荷物を上階に揚げることができる。もちろん、荷物を降ろした後にタンク内の便を下水道に流すことで、何度でも繰り返し使用できる。

なお、エレベーターの昇降回数をなるべく増やすため、トイレを最上階以外に設置してはならない。急ぎの荷物があるときは、店内放送で「トイレは最上階にございます。どうぞご利用下さいませ」とアナウンスすれば、便タンクはまたたく間に満杯になるだろう。

久々に完成度の高い発明であった。あとはデパート経営者の地球を思う心に期待したい。

                              

No.000015 ('98.5.28) 「快便ペーパーホルダー」

快便は何によって決定づけられるのだろうか。キレ?それともコク?確かに重要だ。しかし、「終わり良ければ全て良し」。すなわち、糞を気持ち良く拭き取れたかどうかが、最終的な快便感を大きく左右するのである。

さて、タレントの上岡龍太郎氏は、尻は5回拭くべきだと主張されている。確か荒拭き、仮拭き、本拭き、カス取り、ツヤ出しの5回だったと記憶している。本発明者もこの意見に概ね賛成である。但し彼も一つ重大な要素を見落としているに違いない。それは「紙」である。トイレットペーパーなどみな同じと思っている貴方は認識が甘すぎる。それぞれ、固さ、表面のあらさ、吸水性等が微妙に異なっているのである。そして荒拭きには荒拭きに適した紙を、本拭きには本拭きに適した紙を使ってこそ、真の快便感が得られるのである。

ところが通常、トイレにはペーパーホルダーは1個しか付いていない。デパートなどでたまに2個付いているところもあるが、紙は1種類である。本発明者も、ツヤ出ししながら、本当はこれは仮拭きに適した紙なのに…と思ったことが1度や2度ではない。そこで登場するのがこの「快便ペーパーホルダー」である。それぞれの目的に応じた5種類の紙をセットすることができ、快便間違い無しである。どのメーカーのどの紙が何拭きに適しているかは別の機会に述べたいが、これだけは言っておきたい。“マーガレット”は固すぎる!

                               

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